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古志野茶碗の中でも、まれに見る火色が鮮やかで、志野の釉膚の美しい茶碗である。(伝)織部十作の内、元蔵作

 

轆轤水挽成形したやや腰高の半筒形茶碗で、口縁は穏やかな山路状にし、胴側面に縦横の箆目をいれ、腰にも箆目を付け廻している。器体に描かれている山水文は古志野によく用いられているモチーフで、水面に見立ているのであろうか、腰の箆目の上に低い山が描かれ、大きな木が数本画き表されている。その奔放な絵付は数多い志野の中でもことに妙見溢れるものである。


高台は畳付に箆を入れた丸い二重高台で中に(一)の陶印が記され、高台脇から腰にかけて山路箆がゆったりと廻っている。本茶碗はやや腰高ゆえに浅く見えるが、見込は広く大きく茶溜りが施され、茶の点てやすい器となっている。この様に本茶碗は、使い勝手はもとより特に火色釉膚が美しい誠に志野らしい古志野茶碗の名碗である。


【参考】織部十作
古田織部は、織田信長が先に選んだ「瀬戸六作」の故智に因んで、天正十三年、自らが織部の正に叙任された時に、優れた陶工の十人を選び「織部十作」を選任し、京都にも行き来させて、辻が花染やキリスト教はじめ西欧文化の吸収などもさせ、大胆破格と郷土の文化も取り入れたデザインを生み出し互いを競わせて技の向上を図らせました。

古志野山水文茶碗

¥650,000価格
  • 時代        桃山~江戸初期
    口径        12.5cm
    高さ        7.5cm
    高台径        6.0cm
    付属品        時代桐箱・縮緬仕覆・更紗包布
    その他        --

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