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口縁を捻り返し、口は僅かに外に開き、小さく肩を衝く形式の茶入で、肩脇に小さな二つの耳を付けている。
胴は穏やかな筒形で底部まで筒形を保っており、胴部全体に薄く轆轤目が幾筋も走り、正面には強く双筋の縦箆が施されている。
底部周辺近くは露胎で胎土は赤茶色く、底は板越しで箆跡が認められる。
釉薬は二重掛けで、下地は柿茶褐色の鉄釉を掛け、その上から黄釉がムラムラと掛かり一部が雪崩れとなって景色をなしている。
縦長でやや小振りの本器には、二重蔓牡丹唐草金襴仕覆と支度の良い時代桐箱が添えられている。
時代観からくる古格と使い勝手が良く茶道に適った本織部茶入は、慶長年間~元和の間に焼かれたものと考えられる。

古織部耳付肩衝茶入

SKU: 0029
¥400,000価格
  • 時代        桃山~江戸初期
    口径        3.0cm
    高さ        8.7cm
    胴径        4.5cm
    付属品        金襴仕覆・時代桐箱・包布
    その他        --

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