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逆樋、白寂竹作りの茶杓である。タメは丸タメで、櫂先はやや巾広の双樋で先は兜巾形としており、遠州杓として力強くはあるが、一見穏やかで静かな作りに見える。
茶杓の裏を見ると、節上(舟底)、節下(雉股)共に中央部を削ぎ落とし浅溝を彫って補材を埋め、丁寧に仕上げ磨きをかけて漆拭きしている。
筒は立枯れの白竹か、真削りにして磨きをかけている。
樋の面を表にして、金文字で高砂銘と下部に遠州の花押を認めている。

 

【参考】小堀遠州
天正七年~正保四年(1579~1647)二月六日没。享年六十九歳
大名茶人 小堀正次長男。従五位下 遠江守。通称 遠州。
名は政一、作助。号:大有、宗甫。
伏見奉行、作事奉行。
作庭建築もさることながら、近世文化を代表する茶風を開き、茶道史上から最も注目されねばならぬ人物である。
その茶風は「綺麗さび」の語に象徴されている。定家様の書を得意とする能書家でもある。
茶は古田織部に師事した。

小堀遠州茶杓 共筒「銘 高砂」

SKU: 0030
¥300,000価格
数量
  • 時代        江戸時代初期
    全長        18.5cm
    節上        8.7cm
    櫂先 (巾)        2.3cm(1.2cm)
    中節巾 (切止巾)        7.0mm(5.0mm)
    付属品        共筒・筒仕覆・共内箱・時代包布
    その他        --

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