茶杓の材は煤竹。櫂先は丸形、一本樋で薄く鋭くタメもきつい。
裏行は滑らかで、節裏の削りは誇張なく素直な仕上げで漆拭きがされている。
筒は胡麻竹で、側面は縞削りを施し、筒下と〆印に表千家六代覚々斎の花押が認められている。
(本茶杓はシャープな作りで且つ古格が窺える)
【参考】甫竹(ほちく)
生没年不詳。利休茶杓の下削り職。慶首座(けいしゅそ・利休茶杓の下削り師)に茶杓削りの技を学び、利休より茶杓の秘伝を受け茶杓師となった。
甫竹の茶杓は筒に書付はなく、詰に「甫竹」の丸印を押すのがきまりである。
甫竹 茶杓(筒 覚々斎)
SKU: 0031
¥200,000価格
時代 桃山~江戸初期
全長 18.0cm
節上 7.5cm
櫂先 (巾) 2.3cm(1.0cm)
中節巾 (切止巾) 6.0mm(4.5mm)
付属品 共筒・共内箱・時代包布
その他 --