木葉形様の向付。本器は底面中央に残る轆轤目から推して、轆轤と型の併用によって成形された様である。
斜め平行に掛け分けた織部釉の間に松林文を描き、その上部に欄間の様に、幾本かの横線文とその間に三ツの渦巻を描いている。
掛け分けた緑釉は、ともに濃厚で器面を引き締めている。
また器体外面緑釉の間は縦線間道文で埋められており、底面の三方には脚が付けられている。
本器は五客揃いとなっており時代段箱納となっている。
【参考】青織部
白土に緑釉を掛け、鉄絵を加えた本器の様な織部を青織部と呼ばれ、織部焼の食器にもっとも多く見られる種類である。
この種の向付は緑釉の発色、見込みの鮮明な文様と形の面白さが魅力とされ、形は極めて多種多様である。
青織部木葉形松林文向付(五客)
SKU: 0018
¥350,000価格
時代 桃山~江戸初期
口径 13.3×11.5cm
高さ 4.7cm(三脚)
付属品 時代段箱・包布
その他 --